2025年5月15日〜17日、インドネシアのジャカルタで開催されたWorld Brewers Cup Championship(WBrC)の決勝で競技を行った9名の方々が使っていたドリッパーを一覧化しました。競技の映像から目視でまとめたものなので、誤りがあるかもしれませんがそこはご愛嬌で。

1. George Jinyang Peng , China – SOLO DRIPPER
チェコのmazelabが2024年に販売を開始した新しいドリッパーで、ポリカーボネート製のフラットボトム型。後半からMelodripを使って注湯していますね。個人的には、昨年実施した海外のクラウドファンディングのキャンペーンに参加してたのですが、目標金額に未達成で入手できなかったのが残念なところ。
2. Bayu Prawiro, Indonesia – HARIO Switch Glass + HARIO Drip Assist
ご存知ハリオスイッチ、この大会でも使用している方が多かったです。抽出開始時からDrip Assistを乗せて撹拌少なめで抽出していたのが印象的。ベーシックと言っても良い器具の組み合わせで結果を出しているところ、使いこなしている感がすごくありますね。
3. Carlos Escobar, Colombia – HARIO Switch Ceramic
3位の方もハリオスイッチ、こちらは陶器版です。ベースの色がベージュなのは、海外モデルだとこういうカラーリングがあるんですよね。日本国内だとこの色のベースを使っているのはハリオスイッチサンライズですね。
4. Elysia Tan, Singapore – Orea V4 Wide
OREAは抽出の競技でよく見かけるようになりましたね。こちらは最新ナンバリングモデルのV4、幅広のWideです。
→ OREA Brewer V4 WIDE – Day Dripper
5. Andrea Batacchi, Italy – KINTO SCS brewer
予選ラウンドの抽出で見て、その意外性にかなり驚きました。タンブラーや器を販売しているKINTOが2015年に発売したドリッパーです。縦型のリブと大きな抽出穴が特徴で、たしかに浅煎りの抽出には良いかもしれないですね。1000円以下で購入できるというのも大きな特徴です。
→ KINTO SCS ブリューワー 2cups プラスチック – Day Dripper
6. Justin Bull, USA – April Hybrid
April Hybrid Brewerもこの大会で使用する方が多かったです。第1投ではスイッチを開放、2投では堰き止めていたのでちょっと真似して見ようと思いました(April Hybridはまだ持っていないので、他のフラットベッドの浸漬式で)。
7. Lakis Psomas, Sweden – Timemore Crystal Eye Turbo Ceramic
Timemoreの円錐ドリッパーの改良版、より抜けの早くなったTurboモデルを唯一使っていました。一覧の写真ではプラスチック版ですが、実際競技で使われたのは陶磁器版です(写真が見つからなかった)。Turboモデルではその名の通りお湯抜けを早くする改良がされてます。けっこう気になってきました。
8. Alireza, Turkey – Orea V4 Narrow
こちらはOREA V4のNarrow版。後半からMelodripを使用しています。Paragonのスタンドを工夫して使っています(チリングボールは使わず)。そういえば今回の競技ではParagonはあまり見かけなかったですね。
9. Raul Rodas,Guatemala – HARIO Switch Ceramic
ハリオスイッチの陶器版です。決勝進出者9名のうち3名がハリオスイッチを使っていましたね。今回の競技者全体を見ても、いちばん使われたドリッパーがハリオスイッチでした、次点がOREA V4。
Xでポストしたところ、多くの方が参考にしてくれたのが良かったですね。↓は昨年の同大会の決勝で使われたドリッパーです。2025年は、昨年と同様の傾向があるような印象ですね。